呼吸器感染症に対する新しい検査機器の導入をしました
呼吸器感染症に対する新しい検査機器の導入をしました
このたび当院では呼吸器感染症に対する新しい検査機器を導入しました。
BioFire SpotFireという機械です。
1回の鼻咽頭ぬぐいによる検体採取で、下記の病原体によるPCR検査を一度で行うことができます。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
季節性コロナウイルス
インフルエンザ A
インフルエンザ A/H1-2009
インフルエンザ A/H3
インフルエンザ B
RSウイルス
アデノウイルス
ヒトメタニューモウイルス
ヒトライノウイルス / エンテロウイルス
パラインフルエンザウイルス
百日咳菌
パラ百日咳菌
クラミジア・ニューモニエ
マイコプラズマ・ニューモニエ
特にマイコプラズマの診断については、今までは血液検査や抗原検査が主流でしたが、
血液検査は結果が出るまで時間がかかることと、感染初期には上昇しないこと、過去の感染と区別がつかないことがあることなどが問題でした。
抗原検査は現在の感染を調べることができますが、検出感度が50~70%程度と低いことが問題点でした。
今回の検査はPCR検査で、感度が95%以上と非常に高いことが示されており、早期の検出が期待されます。
検査費用は自己負担が3割の方は4580円、2割の方は3050円、1割の方は1530円です。
保険診療で当検査を行う場合は、必要性を医師が判断し、ご相談をしたうえで行います。
発熱だけでなく、重度の咳が続く場合や、それが家族内などでうつっているような状況で感染症が疑われるような場合です。