気管支炎
Disease
気管支炎
Disease
~このような症状は気管支炎かもしれません~
・咳が長引く
・「ゼーゼー」と呼吸をするときに音がなる
・階段の上り下りでも息切れを起こしやすい
・咳と一緒に痰が出る
・呼吸がしづらいため寝付きが悪い
・胸が痛いまたは圧迫感がある
・呼吸が浅い、または速い
1つでも当てはまった方は気管支炎の可能性があります。
少しでも気になる方はお気軽に佐賀市のかとうクリニック 内科・呼吸器内科へお越しください。
気管支炎とは、気管という口から肺にかけて続く細長い空気の通り道がウイルスや細菌などにより、炎症を引き起こす状態です。
これらのウイルスや細菌を体の外に出すために、体は痰を作り、それを咳で外に出します。
一般的な気管支炎はウイルスによる感染が原因ですが、ウイルスが炎症を引き起こした後、さらに細菌による気管支炎になることもあります。
炎症を引き起こすと喉が赤く腫れることで喉のイガイガや、呼吸がしにくくなることで、息切れや咳が生じます。
気管支炎は症状の経過によって、「急性気管支炎」と「慢性気管支炎」の2つに分類されます。
急性気管支炎の主な原因はウイルスや細菌の感染で、子どもから大人まで誰でもかかることがあります。最初は鼻や喉の炎症から始まり、その後、気管や肺にまで炎症が広がります。
症状としては、咳や痰、喉の痛みといった呼吸器の症状だけでなく、熱が出たり、体がだるくなったり、食欲がなくなったりすることもあります。
また、胸のあたりが気持ち悪く感じることもあります。
ほとんどの場合、症状は数日から数週間でおさまります。
自然に治ることもありますが、適切な治療を受けると症状が軽くなり早く回復することが多いです。
もし咳や痰の症状が2週間以上続く場合は、お早めに当院に受診してください。
気管や気管支が長い間炎症を起こして咳や痰が出る状態が続くことを慢性気管支炎といいます。
この病気は、長期間の咳や痰が続き、これが数年続いている場合に診断されます。
主な原因は喫煙で、たばこの煙には多くの有害物質が含まれています。
さらに、車の排気ガスや工場の煙に含まれる有害物質も、日常生活の中で呼吸と一緒に吸い込むことで要因になることがあります。また、細菌への長期間の感染が原因で慢性気管支炎になることもあります。
症状としては、咳や痰だけでなく、呼吸をするときにゼーゼーという音がする(喘鳴)こともあります。
主な治療方法は、症状を和らげる治療をしながら、安静に過ごしてもらうことです。
咳がひどく続く場合には咳を抑える薬、痰が絡む場合には痰を出しやすくする薬を処方します。
もし黄色や緑などの色で粘り気のある痰が増えた場合は、細菌感染の可能性があるため、その場合には抗生物質を使うこともあります。
膿が混じった痰が多いときに咳止めを飲むと、痰が出にくくなって逆に苦しくなることがあるので注意が必要です。
そのため、必要な検査を行い、全身の状態を見て治療方法を判断します。
慢性気管支炎の治療方法は、患者さんの症状や病気の進行度合いによって異なります。
まず、喫煙者の場合、最も重要なのは禁煙です。禁煙することで、肺がこれ以上ダメージを受けるのを防ぎ、症状の悪化を抑えることができます。
細菌への長期感染が原因だと考えられる場合は、痰の細菌検査をし必要に応じて抗生物質を使うこともあります。
また気管支を広げる薬や吸入薬の使用することもあります。
気管支炎はウイルスの感染が原因で起こることが多いため、日常の基本的な感染対策が大切です。手洗いや手指の消毒、うがいは基本ですので、特に子どもの場合は、しっかり手洗いやうがいができるように見守ってあげましょう。
また、新型コロナウイルスの影響で、多くの方がこまめな換気を心がけるようになりました。冬の寒い時期でも、換気を忘れずに行うことが重要です。