間質性肺炎
Disease
間質性肺炎
Disease
「最近、少し息切れがするな」と感じていませんか?その症状、もしかしたら「間質性肺炎」という病気かもしれません
間質性肺炎は、肺の組織が炎症を起こし、硬くなってしまう病気です。初期症状は風邪と似ているため、見過ごしてしまうことも少なくありません。この記事では、間質性肺炎について、原因、症状、治療法など、わかりやすく解説していきます。ご自身の症状が気になる方は、ぜひ一度、かとうクリニック 内科・呼吸器内科までご相談ください。
間質性肺炎という言葉を理解するためには、まず「間質」という言葉の意味を知ることが大切です。間質とは、私たちの体の臓器を構成する細胞のすき間を満たしている組織のことです。肺の場合、間質は肺胞(空気の通り道)を支え、肺胞と血管をつなぐ役割をしています。いわば、肺の「土台」のような存在です。
なぜ間質に炎症が起こると肺が固くなるのか?
間質性肺炎では、この間質に炎症が起こり、様々な細胞が集まってきます。これらの細胞は、炎症を抑えようとする働きをする一方で、コラーゲンという繊維状のタンパク質を過剰に作り出すことがあります。このコラーゲンが肺の間質に蓄積することで、肺が硬くなってしまうのです。
間質性肺炎が進むとどうなるの?
肺が硬くなると、肺胞がうまく膨らまなくなり、酸素を十分に取り込めなくなります。その結果、息切れや咳などの症状が現れます。進行すると、日常生活が困難になる場合もあります。
間質性肺炎の原因は、大きく分けて以下のものが挙げられます。
原因がはっきりしないケースが最も多く、特発性肺線維症(IPF)が代表的です。
関節リウマチや多発性筋炎など、免疫系の異常によって起こる病気と関連している場合があります。
一部の薬剤が間質性肺炎を引き起こすことがあります。
石綿や粉塵などの吸入が原因となることもあります。
間質性肺炎の主な症状は以下の通りです。
軽い運動や日常生活でも息切れを感じることがあります。
痰を伴わない咳が続きます。
体力低下や倦怠感を感じることがあります。
食欲不振や体重減少が見られることがあります。
これらの症状は、他の病気でも見られるため、自己診断せず、必ず医師に相談することが重要です。
すこしでも症状に迷ったらかとうクリニック 内科・呼吸器内科までご来院ください。
間質性肺炎の診断には、いくつかの検査が用いられます。
それぞれの検査の特徴を詳しく見ていきましょう。
肺機能検査は、肺がどれくらいうまく働いているかを測る検査です。
息を深呼吸して吐き出すときの空気の量や速さを測ります。間質性肺炎では、肺が硬くなるため、息を吸う量(肺活量)が減ることがあります。
胸部X線検査は、肺の影を画像として捉える検査です。
間質性肺炎が進行すると、肺が蜂の巣のように穴だらけになることがあります。
この状態を蜂巣肺と呼び、胸部X線検査で確認できることがあります。
また、肺が硬くなる(線維化)ことで、肺の影が白く映ることもあります。
CT検査は、胸部X線検査よりも詳細に肺の状態を調べることができます。
高分解能CT:特に肺の細かい変化を捉えることができる高分解能CTは、間質性肺炎の診断に非常に有用です。
※必ずしも全ての検査が、全ての患者さんに行われるわけではありません。
診断には、これらの検査結果だけでなく、患者さんの症状や病歴なども総合的に考慮されます。
間質性肺炎の治療は、原因や症状によって異なります。
ステロイド剤、免疫抑制剤、抗線維化薬などが用いられます。
血液中の酸素濃度が低い場合、酸素を吸入する治療を行います。
呼吸機能の改善を目的としたリハビリテーションを行います。
間質性肺炎と診断された場合、日常生活において以下の点に注意することが大切です。
喫煙は肺の状態を悪化させるため、必ず禁煙しましょう。
風邪などにかからないよう、手洗いやうがいを心がけましょう。またインフルエンザウイルスワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種も有効です。
バランスの取れた食事を心がけ、体力維持に努めましょう。
医師の指示に従い、定期的に受診しましょう。
かとうクリニック 内科・呼吸器内科では、間質性肺炎の診断と治療を行っております。
患者様一人ひとりの症状に合わせた治療計画を立て、丁寧に対応いたします。ご不明な点や気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
間質性肺炎について、ご心配な方は、まずはお気軽にかとうクリニック 内科・呼吸器内科までご相談ください。